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インドの数学

数字(数学)の0(ゼロ)を発見したのは、インド人らしい。 インド人スタッフもよくお客様から、そのことを聞かれるらしいです。 インド人スタッフにとっては、「別に私が発見したわけでもないし…」という気持ちになるらしいのですが、 とりあえずインドの自慢の一つということで、ここでも自慢しておきます。

昔から、数学が得意であるらしいインド人ですが、インドには日本の九九に似たものがあるらしいのです。 ヒンディ語では「パハラ」と呼ぶそうです。そしてインドで暗記するのは、日本の9×9とは桁が違い20×20まであるらしいのです。

そのためか、インド人スタッフはやたらと暗算が速いのです。 日本人は九九があるから暗算がはやい!と思っていたのですが、どうもインドの方がスゴイらしいのです。 計算の答えは常に即答です。

お金を払う時も、911円だったら、1,011円を出すなどといった技も使っています。 また、桁の大きい数の掛け算の場合でも、九九を2つ組み合わせるとか、キリのいい数字に分けて考えて、簡単に計算するなど桁の多い九九を暗記しているからこそ使える暗算の技も授業で教わるらしいのです。

たしかにお店でもお会計のとき、日本人スタッフはレジに入力しないとお代の合計がわかりませんが、インド人スタッフはレジ打ちする前に金額がわかっていたりします。

ヒンディ語の数の数え方

多いのは九九の量だけじゃありません。もっとびっくりしたのは数字の読み方。日本語も英語もそうですが、1から10まで覚えれば、あとはその応用でいくらでも大きい数を数えることができます。英語の場合、11と12だけは例外でしょうか。

インド(ヒンディ語)は違います。 1から100まで全て違う言葉なのです。全く法則はありません。ながめていると、なんとなく法則があるような気もしてきますが。

とりあえず、インドで生活するとしたら、1ヶ月が31日まであるので、取り急ぎ31までは覚えないと不便です。 子供たちは、100まで数えられるようになるまで、日本人の子供よりちょっと時間が必要なようです。小学校の1年生か2年生ぐらいまでには、100まで覚えるようです。 でも日本人が「漢字」を学習していることを考えれば、それほど驚くことでもないかもしれません。漢字は100個どころではありませんから。

ヒンディ語の1から100

1
エク  
2
ド   
3
ティン 
4
チャール
5
パンチ 
6
チェ  
7
サト  
8
アト  
9
ノウ  
10
ダス  
11
ギャラ  
12
バラ   
13
テラ   
14
チョウダ
15
パンドラ
16
ソーラ 
17
サットラ
18
アターラ
19
ウニス 
20
ビース 
21
イッキス
22
バイス 
23
テイス 
24
チョビス
25
パッチス
26
チャッビス
27
チャタイズ
28
アタイズ 
29
ウナティス
30
ティース
31
イカッピス
32
バティス 
33
テッティス
34
チョンティス
35
パンティス
36
チャッティス
37
センティス
38
アタッティス
39
ウンタリス
40
チャリス 
41
イクタリス
42
バイアリス
43
テタリス  
44
チャワリス
45
ペンタリス
46
チャヤリス
47
サンタリス
48
アルタリス
49
ウニンチャス
50
パチャース
51
イッキアワン
52
バワンヌ
53
テレパン
54
チャウワン
55
パチパン
56
チャパン
57
サタワン
58
アタワン
59
ウンサット
60
サードゥ
61
イクサットゥ
62
バーサットゥ
63
タレサットゥ
64
チョンサットゥ
65
ペンサットゥ
66
チャヤサットゥ
67
サタサットゥ
68
アルサットゥ
69
ウナタッル
70
サッタル
71
イカッタル
72
バハッタル
73
テハッタル
74
チョハッタル
75
ペチャッタル
76
チアッタル
77
サタッタル
78
アタッタル
79
ウナスィ
80
アッスィ
81
イッキアッスィ
82
バイアッスィ
83
テレアッスィ
84
チョラッスィ
85
パッチャッスィ
86
チャヤスィ
87
サタスィ
88
アタスィ
89
ウナヌウェ
90
ナッベ
91
イッキヤナウェ
92
バナウェ
93
タランナウェ
94
チョランヌウェ
95
ピチャヌウェ
96
チャヤンヌウェ
97
サタンヌウェ
98
アタンヌウェ
99
ニンニヤンヌウェ
100
(エク)ソー

ヒンディ語の100より大きい数

1百は「エクソー」、1千は「エクハジャール」、1万は「ダスハジャール」(千が10個)、10万は「エクラック」、100万は「エクカローデュ」といいます。

また、日本にはない単位として、1.5「デル」、1.75「ポーネド」、2.5「ダイ」、3.5「サリティン」という数もあります。

例えば150の場合「エクソーパチャース」(100が1個と50)という言い方もありますが、「デルソー」(100が1.5個)でもOKです。 同じ活用で、2,500の場合は「ドハジャールパンチソー」(1,000が2個と100が5個)とも言えますが、「ダイハジャール」(1,000が2.5個)でもOKなのです。 う~ん。奥が深い。

関連リンク

脳のヨーガ インド式 計算術

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書名
脳のヨーガ インド式 計算術
著者名
山田 フラミンゴ 真貴(まさき)
出版社
秀和システム
判型
B5判
ページ数
96ページ
刷色
2色刷
発行日
2007年8月1日
ISBN
978-4-7980-1697-9 C2041
定価
924円 (本体 880円)