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殻つきのエビ

ラニでは、レストランメニューに使用しているエビを、2種類仕入れています。ひとつは、エビカレープラウンパコラ(チャナ豆の粉とスパイスをまぜて作った衣で揚げたインド風エビの天ぷら) に使用している小ぶりのエビ。もうひとつは、タンドリープラウン(エビのBBQ)にする、ちょっと大きめのエビです。

両方とも種類はブラックタイガーです。なぜブラックタイガーなのかと言えば、ズバリおいしいからです! また、インド料理に一番向いているエビの種類だと思います。 このブラックタイガーですが、すでに殻が剥いてあるものも市場に多く出回っています。しかし、ラニでは面倒ですが、殻つきを仕入れています。 なぜなら、殻つきのものとそうでないものでは、味が全く違うからです。おいしさのためには手間を惜しまない! というわけで、全て手作業で殻をむいています。 仕込みが面倒でも「殻つき」にこだわっています。ちなみに日本人は、世界一の「えび好き」で、一人あたり年間2~3キロも食べているそうです。 また、エビのしっぽには「アスタキサンチン」というコレステロールを低下させる成分が多く含まれているそうなので、抵抗のない方はどうぞ、尻尾までお召し上がりください。

ラニでご提供しているエビ料理

タンドリープラウン
タンドリープラウン
(えびの炭焼きバーベキュー)

プラウンパコラ
プラウンパコラ
(えびのインド風天ぷら)

北インド料理豆知識

エビカレー

ちなみにラニのスタッフの出身地の首都デリーは、北インドにあります。 インドの地図を見ていただければわかるのですが、海はものすごく遠いです。 日本は島国なので、どこに住んでいてもちょっと車を走らせれば、海を見ることができます。

しかしインドではそうはいきません。デリーには「一度も海を見たことがない」人はたくさんいます。 海の近い場所や、南インド方面ではシーフードカレー、フィッシュカレーは日常、よく食べられているようです。 実は北インドでは、魚貝類は家庭料理としてはほとんど食されていませんし、食材自体も一般にあまり販売されていません。 海の魚よりは、どちらかというと川魚の方が多いかもしれません。そうは言っても、最近は物流や生鮮食品の保存が改善されたので 以前に比べたら海からくる食材もずいぶんと身近にはなってきています。