カーマスートラ
私は読んだことはないのですがいわゆる「愛の教科書」ですね。 2000年も前に書かれたらしいです。スゴイですね。同じ題名の映画もありますよね。
日本文化においては江戸時代にあったという四十八手とちょっと似てるかもしれません。 ともかく、カーマ・スートラに代表されるように、彼らは大昔からえっちにとても研究熱心?である一方、インドにはいろいろ「タブー」があります。
そもそも、AVとかエロ本などは法律で禁止されているので、存在しないんですね。(裏では知らないですが、表向きは。) 文字だけの「ハウツー本」とか「指南書」の類はあるようです。 そうはいっても現代では、インターネットでなんでも手に入ってしまいますから、実質的には禁止してもあまり意味がなくなってきています。 これはインドに限らず、世界中で事情は同じだと思いますが。
ともかく表向きは禁止なので、例えば映画やテレビ番組で、えっちなシーンを放送してはいけません。基本的には「接吻」もダメです。 ですから映画なんぞは、本来他国であればラブラブなシーンになるであろう展開になった場合、インド映画はそこの盛り上がりを「ダンスで表現」するんですね。 でも、そのタブーは最近崩れつつあり、新しくできた映画では、「接吻」のシーンがあり、保守的な国民の間では物議を醸しているらしいです。
公衆の面前である、電車内や公園や道路などでチューしてるカップルなんていうのもまずいません。 これは日本でもあまりいないかもしれませんが。でもインドでは、手をつないでいるカップルすらいないですね。
結婚を前提としないおつきあいが少ないので、軽くデートしている(笑)という状況自体が少ないのかもしれません。結婚する年齢も日本より早いです。 恋愛しないというわけではないのですが、日本とはだいぶ事情が違うと思います。
…そもそも、夜中に若い(若くなくても)女性が、うろうろしている、あるいはうろうろできる国は、 日本ぐらいじゃないかと思います。インドでは、年頃の女の子は昼間でも一人での外出はあまりしませんし(特に結婚前の女性は)、 まして夜中にどこかに遊びに行ったりは考えられないです。
その一方で、お寺には場所によっては、男女が性交している男女の彫刻や絵はもちろんのこと、69とか3Pとか4Pの彫刻や絵があったり。 シヴァリンガ(シヴァ神の性器)も、かなり具体的に表現されております。
しかも、シヴァリンガの根元にある丸いものは女性器を表していて、男性器が女性器に挿入されているところを、内側から見ているイメージになっています。 そういうものが、そこらじゅうにゴロゴロ普通にあります。「ダメなのか、いいのかどっちなんだ?!」という感じです。
他にタブーとされることは、「女性が足を見せる」ということがよしとされていません。 サリー でも パンジャビドレスでも、丈が長いので、足は見えないです。 ですから、インドで外国人女性が膝丈程度のスカートをはいていたらものすごく目立ちます。 ミニスカートに至ってはとんでもないです。 外国人女性がインド旅行をする際は、あらぬ誤解を避けるためにも、丈の長いスカートかパンツを用意された方がよろしいかと思います。
日本人から見たら、スカートの下から見えている足よりも、サリーを着ているときに、短めの チョリ(体にフィットした、半そでのTシャツを短くしたようなものをサリーの下に着ます) からみえているお腹の方がよっぽど、えっちだと思うんですが。 やはり両者ともに「見えるべきでないところが見えている!」というところがよろしくないということなんでしょう。