インドの野菜
インド(デリー)の市場で売っていた野菜たちを紹介します。 インドのお店で売られている野菜は、日本で売っているものと 同じ野菜も多いですが、品種が違うからなのか、気候が違うからなのか、ちょっと違います。 【2005年4月撮影】
にんじん
インドのにんじんは、日本のにんじんに比べると甘みが強いです。 色は日本のにんじんは黄色っぽく、インドのにんじんは赤味が強いです。 形はインドのにんじんの方が、細長いです。 にんじんを使った代表的なインド料理は、にんじんとじゃがいもとグリンピースの 炒め物(サブジ)です。生のまま、サラダにしても食べます。 冬には、砂糖を加えた牛乳で、細かくきざんだにんじんを煮込んだ、甘いお菓子も よく作られます。
トマト
インドのトマトは、日本のトマトに比べると酸味が強いです。 形はイタリアのトマトに似ています。売られているトマトは「へた」がついていません。 インドでトマトは生活にかかせない野菜のひとつです。多くの料理に トマトが使われています。インド家庭料理ラニの カレーすべてにトマトが使われています。 インド料理に欠かせない食材としては、たまねぎもあげられますが、 インドでたまねぎと言ったら、赤たまねぎをさします。この赤たまねぎは非常に甘みが強いので、 酸味の強いトマトのとあわせることにより、より味に深みが増すと考えられています。 インドでは、酸味の強いトマトが好まれています。
大根
インドの大根は、葉がすべてついた状態で売っています。日本と同じで、 葉は食べない場合が多いですが、なぜか葉は全部ついています。 インドの大根は、日本のものと比べると、苦味や辛味が強いので、 子どもにはあまり好まれていません。 代表的な料理はアルムリ (大根とじゃがいもの炒め物)です。
しょうが
インドで売っているしょうがは日本のしょうがと同じです。 しょうがは、インドの食材としては欠かせないもののひとつです。 インド家庭料理ラニの カレーすべてにしょうがが使われています。 インドでは、風邪をひいたときに、しょうがをたくさん使ったカレーを作ります。 また、冬には体をあたためる、しょうが入りのチャイ (ジンジャーチャイ)も多く作られます。日本では風邪をひいたときに「たまご酒」を 作るという習慣があるそうですが、インドで風邪をひいたときは、ジンジャーチャイです。
にんにく
インドのにんにくは、日本のにんにくと比べて、香りも味もとても濃厚です。 にんにくも、インドの食材として、欠かせないもののひとつで、 インド家庭料理ラ二の カレーすべてににんにくが使われています。 インドのにんにくは、日本のものと比べて小さいので、皮をむくのが なかなか面倒です。
レモン
インドのレモンは小さくて丸くて、とてもジューシーです。 色もレモン色ではなくて、黄緑色です。収穫してから時間が経つと黄色になるので、 インド人が日本で売っているレモンを見たら「古いのばっかり」と思うかもしれません。 レモンは、タンドリーチキンやサラダなどの薬味として使います。 夏にはレモンジュースがよく作られます。
ししとう
インドでは、本当にたくさんの種類のししとうが売っています。ししとう、というより 青唐辛子と言ったほうがいいのでしょうか? 一番多い食べ方は、サラダ感覚で生のまま食べる食べ方です。 もちろん、カレーに入れることもあります。 また、インドではししとうは、ピクルス(アチャール)に加工されて売っています。 これもいろいろな味付けで、数え切れないほどの種類が売っています。 このピクルスは、食事の時に一緒に食べますが、日本で言ったら、 カレーに添えられる、らっきょうや福神漬けみたいなものでしょうか?青唐辛子のピクルスは甘みより、辛みが強いです。