インドの結婚式
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インドの結婚式

記念写真撮影中

インドの結婚式の様子を掘り下げて説明すると、その解説だけでサイトが一個できてしまいそうな勢いですが、とにかくインドの結婚式は、新郎新婦も出席者も体力勝負だ。

日本では「名古屋の結婚式が派手」(最近はだいぶ地味になったという話ですが)で有名ですが、それに似た感じです。 マハラジャでさえも(マハラジャだからこそかもしれませんが)、「娘3人持てば破産する。」のフレーズ通り、娘が多いと嫁入りの金策が大変だと言われているほどです。

結婚の儀式はあしかけ1週間

結婚式、結婚披露宴には、思いっきりはしょっても1週間はかかります。正式にキッチリやると、はじめから終わりまで1ヶ月かかるらしいです。 所謂、結婚式、両家を集めた披露宴前後にいろいろな行事(儀式)があるのです。

私の記憶している範囲では、親戚の女性だけが集まって、結婚を祝い徹夜で歌い踊るパーティー。 主役がいようがいまいが盛り上がります。

新婦の兄弟が、新郎に挨拶に来る儀式。たぶん、これで親戚の契りを交わすのかと。

新郎が全身にターメリックを塗り、体を清める儀式なんてものもある。 結婚する前にキレイな体にするのでしょうか?(笑) これは、アーユルヴェーダが由来だそうです。

そして、親族の長老からマハラジャの冠を授かる結婚披露宴への出陣式?みたいなものなど、様々な儀式があるのです。

余談ですが、アーユルヴェーダは日本では美容という観点がクローズアップされていますが、インドではむしろ医療として、日常生活に欠かせないものとなっています。 結婚の儀式としても大変重要な位置づけとされています。

インドの結婚披露宴は踊りまくりです

まずインドの結婚式で日本と大きく違う点は、日本でいう「結婚披露宴」で親戚や友人一同が集合して、みんなで踊りまくるという点です。

音楽はノンストップに編集されていて、インドのポップスだけでなく、外国人にも知名度の高い英語圏の ヒット曲も盛り込まれたノリノリ(死語?)のダンスチューンを大音量で流します。 深夜でも近所迷惑なんて知ったことじゃありません。一生に一度(最近は二度の人も少なくない)のお目出度い行事です。 誰も文句は言いません。

そして、大人も子供もお年寄りも、みんな踊りまくるのだ。こんなダンスパーティーがたぶん2回ぐらいある。 1回目は、両家の集まる結婚披露宴の前夜に、自分たちの友人と親戚だけ集まる前夜祭が行われる。 この前夜祭の時は、ダンスだけではなく、お金も飛び交う。日本で、建前の時などに(今はあまり見かけませんが)屋根からお餅とかお金とかを撒いたりしますが、アレと似た感覚なのかなと思います。 音楽は、生のパーカッション付の場合もあり、音楽にあわせみんな陽気に踊りまくるのだ。

2回目のダンスパーティーはいわゆる結婚披露宴で、新郎新婦双方の友人親戚が集まり、これまた大音量のダンスミュージックと、生パーカッションに合わせ、 両家入り乱れて踊りまくります。インドの結婚披露宴はオープンな場で行われることが多く、両家になんの関係もない、知らない人がまじって踊っている場合もあります。

エレクトリカルパレード

結婚式でスゴイのが、自宅から披露宴会場までを、大名行列のように練り歩くパレード。 その行列は大きな発電機を積んだ電源トラックを先頭に、ものすごく派手で大きな電飾に囲まれている。

その電源トラックからは有線の直列配線でいくつもの大きな電飾装置が繋がっている。 ひとつひとつの電飾には、電飾を持つだめの棒がついていて、何十人もの電飾屋さんが電飾を持って行列を取り囲んでいる。 本物の大名行列を見たことはないけれど、たぶんそんな感じなのではないかと思います。

さらに、そのパレードは、マーチングバンド付だ。私の参加した行列は、バンドだけでも50名ぐらい。 ほぼ真夜中なのに、ものすごい大音量で演奏している。そもそも、打楽器や金管楽器は、音量を小さくするのは難しいとは思うが、パレードでは遠慮なく全開で演奏なので、その音量が本当にスゴイのだ。

新郎は先頭の方でマハラジャの衣装で白馬に乗っていた。本物の白馬の王子様であった。 さながら、某遊園地のエレクトリカルパレードそのものである。

結婚式

結婚の儀式は「踊りまくる披露宴」が終了してから、夜中に家族とごく近い親戚のみが残って行われます。 これがまた屋外で催されるので、ものすごく寒い。(北インドは12月ぐらいですと昼間は暑いですが、夜は極寒です。)しかも長い。

お坊さんが来て、何かお経のようなものをずっと唱えた後に、おでこに赤いものとその上にお米をくっつけたりして結婚式が終わります。 これは食べ物に困らないようにという意味だそうです。 この「お米をおでこにくっつける」は、結婚式だけではなく、お坊さんが来たときは必ずやります。

新婦の親戚が来て、親戚の契りを交わすときや、新郎がターメリックでお清めをする時もお坊さんからお米を付けられていました。

結婚式が終わったあとは結婚式の出席者一同で会食。この時は、日本でいう「初めての二人の共同作業です」のケーキ入刀じゃないですが、 新郎新婦がお互いにゴハンを食べさせあいっこする儀式があります。

そして撤収する頃には朝になっている。復習すると結婚式当日のスケジュールは

  1. パレード1時間~2時間
  2. 披露宴が始まりはじめは、記念撮影タイム1時間~2時間(披露宴の出席者と記念写真を撮りまくる)
  3. 踊りまくりのダンスタイム1時間~2時間
  4. 結婚の儀式
  5. 会食

ほぼ徹夜状態である。 このスケジュールは結婚披露宴の当日だけで、他にも行事が前後にいろいろあるのだ。まさにインドでは 新郎新婦は何が大事って、結婚式は体力勝負だ!

新郎新婦が主役!

そして、更にスゴイのは、この数日間の一部始終がビデオ撮影されていて、編集されてドキュメンタリー?ビデオとして後日手元に届くということである。 新郎新婦のハレ姿はもちろん、出席されている面々、パレードの様子、様々な儀式の様子などが撮影されている。

そう、結婚式の1週間は、カメラマン、照明さん、音声さんの3人組がいつもついて回り、まるで芸能人のようなのである。 ビデオは2本分、4時間ぐらいのかなりの長編です。いったい誰がいつ見るんでしょうか?

インドだけでなく、日本の結婚式場にもそういうサービスはありますよね。でも披露宴のビデオだけですよね。 いずれにせよその心は、一番幸せだった瞬間を、残しておきたいということなのでしょうか?

結婚式のシーズン

インドには、結婚式の「シーズン」というのがあるらしく(真夏は暑くてやってられないので冬がシーズンである) 、シーズンにはほとんど毎晩のように、パレードの音がどこからともなく聞こえる。大音量なので、かなり遠くからのパレードの音も聞こえます。 また、結婚式に関わる車には派手なかざりつけと「太郎と花子のwedding」とガラスにペイントされているので、 ここで結婚にかかわる何かをやっているんだなとすぐわかります。

インドのご祝儀

お金の首飾り

日本では、結婚披露宴の際にお祝い金を「寿」などの文字が入った祝儀袋に現金を入れてお渡しするのが一般的かと思います。 インドでは、お札でできた派手な首飾りを新郎の首にかけるという形でお祝い金を渡します。 この首飾り、だいたい200ルピーぐらい。日本円にしたら500円ぐらいです。 え??? お祝い金がたったの500円ですか?  いえいえ、兄弟や関係の深い親戚の場合は、後で別にちゃんとお祝い金を渡すそうですよ。

でもこの首飾り、あまり関係の深くない近所の人にはとても重宝です。 手ぶらで披露宴に行くのもなんですし、いかにも「お祝いに来ました!」という感じがして いいじゃないですか。堂々とゴハンも食べて帰れます。

そもそもインドの結婚披露宴は屋外でテントを張って行われたり、建物の中であっても会場の半分は 屋外になっていて、誰でも自由に出入りができるようになっています。建物もドアというドアはあけたままなので出入り自由です。

招待状はありますが、席次表なんてものはなく、招待されていない方もたくさんやってきます。 また、仲人の挨拶とか〆の挨拶なんてものもなく、時間的にかなりラフなので いつ始まっていつ終わったのかもよくわからんという感じです。まさに流れ集合、流れ解散なのです。

親戚も多く、友達もたくさん招待しますから、誰か知らない人がいても、結婚相手の親戚か友達かな~という感じです。 実際、全然関係のない人も来ているようです。 それでも「お祝いごとなのでどんどん飲んで食べてください~」という感じでかなりおおらかです。 そんな感じなので、近所の人もたくさんやってくるのですが、結婚披露宴の場合の「近所」は普段の「近所」より かなり範囲が広くなります。(笑)

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